保育士に関する給与の課題
近年、待機児童問題で注目されるようになった保育士という職業の前には、さまざまな課題点が横わっています。
- 保育士不足
- 保育士の離職率の高さ
- 保育士から異業種への転職
- 保育施設不足
などが挙げられ、保育士を取り巻く労働環境が問題になっているのです。
中でも年収の低さに関しては早急に改善が必要なことのひとつです。
保育士の仕事の重要性
保育士は、日中、仕事に出ている保護者の代わりに、小さな子どもたちを預かり、世話をし、生活をサポートしている、責任の重い仕事です。
子どもが好きなかたにとって、子どもと接することのできる仕事はとても楽しくやりがいの感じられる仕事なのですが、その仕事内容は多岐にわたります。
通常の預かり保育に加えて、運動会や演芸会、遠足などの行事の開催など、休日出勤や準備で残業になることもしばしば。
しかしながら、同じ資ように資格が必要な看護師や薬剤師などと比べると、給料も地位も低いものとなっています。
保育士の年収について
2019年の統計によると保育士(女性)の平均年収は約360万円です。
これに対して、看護師や薬剤師が478万円~540万円くらいです。
「職業専用給料年収ランキング1位~530位! | 給料BANK」では、1位~530位までで発表されており
保育士の仕事は446位でかなり低いと言えます。
保育士が働く保育園には私立や公立があり、年収に違いがあります。
一般的に公立の保育園のほうが、福利厚生は整っており、長く働ける環境です。
よってベテランの保育士も多くなるため返金年収に差が生まれるわけです。
このような理由で平均年収に差が生まれますが同世代であればそれほど大きな差はなかったりします。
資料:賃金構造基本統計調査
国の保育士確保対策と地域によるギャップ
2015年から内閣府子ども・子育て本部による支援制度の一環として保育士の待遇改善が始まり、給与が引き上げられました。
こうした、保育士への給与上乗せに関しては各都道府県によって差があります。
東京都は隣接する埼玉県と比較すると、補助金額に4倍もの違いがあったりと、実際には働く場所によっても、保育士の年収は変わってくるのです。
保育士求人を探す場合、各地域との給与面の比較検討委しながら見ていくとよいでしょう。
保育士の将来性
少子化が進んでいるので、保育士のニーズがなくなるのでは?と考える人もいるかもしれません。
そかし、共働きの増加に伴い子どもを預けたいと考える親が増えており、待機児童問題もあいまって保育士の需要は伸びています。
保育園だけではなく、企業内保育所や商業施設の託児所など活躍する場所も拡大し、保育士のニーズがなくなることはないでしょう。